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医療従事者の職業被ばくに係る放射線管理 学術会議が改善見解を公表

日本学術会議は19日、「医療従事者の職業被ばくに係る放射線管理の改善に向けて」を公表した。学術会議は見解の中で、「職業被ばくに係る安全管理は法に定められているものの、医療現場での遵守には課題がある」と指摘した。特に「医師などに被ばくの線量が高い者がいることが明らかになっている」と問題視。「我が国の高い医療水準を維持し発展させるためには、放射線診療の提供を継続しながら医療従事者に対する安全確保を改善しなくてはならない」としている。

日本学術会議は、放射線診療を行う医療機関に対して「医療機関内の放射線管理組織の構築」「医療機関内の放射線安全管理規定の策定」を求めた。また全ての医療機関に「放射線安全のための教育の充実」「職業被ばくの個人線量管理の改善」を要望している。