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日大と東京女子医大への助成金不交付 阿部文科相「妥当なもの」

阿部俊子・文部科学相

阿部俊子・文部科学相は31日、閣議後の記者会見で日本大学と東京女子医科大学に日本私立学校振興・共済事業団から国の補助金が配分されなかったことについて「妥当なもの」と強調した。

日本大では、昨年7月に重量挙部の奨学生部員からも入学金などの納付金を徴収していた事案が発生。21年に元理事長が逮捕された事件などから、ガバナンスの改善が果たされていないと判断され不交付となった。同大は4年連続となる。

東京女子医大は、寄付金をポイント換算する不適切な推薦入試の実施や元理事長の逮捕などから内部統制の不全を踏まえて、支給されないこととなった。

阿部文科相は日本大と東京女子医大に「引き続き対応状況を確認して、必要な指導を行っていく」と話している。

私学助成金は教育研究を支援する「一般補助」と改革に取り組む大学を支える「特別補助」に分別される国の補助金。今年度予算案では2978億円が計上されている。