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ブラックバスなど防除の指針案を公表 環境省

環境省が入る中央合同庁舎5号館

環境省は30日、新たな「オオクチバス等に係る防除の指針」の素案を公表した。適切にブラックバス(オオクチバス・コクチバス)やブルーギルなどの外来生物から国内の生態系を守るための方針を約20年ぶりに改訂する。コクチバスの増加が続いていることを踏まえ、先進的な防除方法の活用を提案している。

指針は全国に特定外来生物を効果的に防除するための手法や被害の低減、追跡調査などについて普及啓発を図るためのもの。

案の中では、水域のDNAを抽出して付近に存在する生物を探る「環境DNA」を用いた手段や外来種を誘引するための性フェロモンを使った捕獲法を紹介。

オオクチバスの駆除でアメリカザリガニやウシガエルなどが増加する地域は、慎重な管理が必要だと忠告している。優先順位の高い水域として、絶滅のおそれのある種や固有種が生息している地域を挙げた。

構成員からは防除手法を追記するべきといった意見、「防除の指針案で命のあり方に言及しない方がよい」といった指摘がでていた。指針の改定は今年度内を目指している。