記者会見で質問に答える内閣府の三上建治参事官
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は30日、2月1日に打ち上げを予定する次世代ロケット「H3」による衛星「みちびき6号機」の打ち上げを延期すると発表した。天候悪化が原因で、2日に再設定している。
みちびきは日本とアジア、オセアニアに特化した衛星測位システム。現在4機のみちびきが宇宙空間に存在し、来年度中に計7機とする予定だ。世界に先駆けてGPS(全地球測位システム)でセンチメートル級の高精度な測定を可能とする。将来的には11機体制を実現したい考えだ。
内閣府の三上建治参事官は「みちびきは我が国の社会課題の解決、防災減災、国土強靭化などさまざまなところで、位置情報は使われている。日本を支える貴重なインフラとするためにシステムを立ち上げていきたい」と話した。