三原じゅん子・こども政策担当相
母親が自身の身元を隠す「内密出産」-。三原じゅん子・こども政策担当相は17日の閣議後会見で、内密出産を法制化すべきという指摘について「慎重に議論していくべき課題だ」との考えを示した。
内密出産は2021年に初めて熊本県の慈恵病院で行われたと報道された。両親との関係や宗教などさまざまな理由から、秘密に出産して乳児院に託す母親がいる。法務省と厚生労働省は23年に内密出産のガイドラインを策定。だが、法令に抵触する可能性も指摘される中、法整備はされていない。
三原こども相はこの問題について、「出自情報などを誰が管理し開示するのかなど幅広い観点で意見があると認識している」とし「ガイドラインの適用状況や至ったケースの状況把握に努めたい」と述べるにとどめた。