TIMSSのリーフレット、ホームページより
国際教育到達度評価学会は4日、小学4年生と中学2年生の算数・数学、理科の到達度を測る「国際数学・理科教育同行調査」(TIMSS)の2023年調査の結果を公表した。国際的に高い水準を維持したものの、理科は前回の19年調査よりも成績が落ちている。
調査は4年ごとに実施される。今回は小学4年生が3875人、中学2年生が3905人参加して昨年3月に行われた。加法と減法の文章問題や科学的知識が求められる内容を出題して測定している。質問調査もして、算数・数学と理科への関心を調べている。
日本の小学生の算数は平均591点で58カ国の中で5位、理科555点で6位。理科は前回調査から2つ順位を落としている。中学生は44カ国で数学が4番目、理科が3番目だった。
理科への苦手意識を尋ねると、小4では約8割が「そう思わない」と回答した一方で、同様の答えをした中2は4割強に落ち込んだ。さらに、理科の勉強は楽しいかを聞いても小4は楽しく、中2はそうでない考える傾向があった。