環境省
環境省と国土交通省は先月29日、全国の水道施設で健康への影響があるとされる有機フッ素化合物(PFAS)の有無を調べた。1745事業所調べ、PFASの一種であるPFOSとPFOAの暫定目標値である1リットルあたり50ナノグラムを超えたところはなかった。
調査は今年5月29~9月30日までの間に、PFOSとPFOAの有無を検査した。その結果、暫定目標値を下回る水道水を使用している人の割合は98.2%に上った。2020年度は暫定目標値を11件が超過したが、今年は0であった。
両省は「水道においてPFOS及びPFOAの暫定目標値の超過が確認された場合は、引き続き、国土交通省と環境省が連携し、水道事業者などにより適切な対応が速やかに図られるよう取り組んでいく」としている。
◇暫定目標値
体重50キロの人が水を一生涯にわたって毎日2リットル飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準を基に設定されたもの。50 ng/Lと設定されている。