文部科学省
文部科学省は19日、大学病院などの国立大学法人施設の設備充実に関する有識者会議を開いた。中間とりまとめの骨子案を公表し、多様な学生と研究者で大学を活性化する共創拠点の実現のための案が示されている。
骨子案では共創拠点の実現に向けた大学法人施設の役割と方向性、今後の課題など5章で構成。国立大学の役割である教育研究の機能強化と地域・社会・世界への貢献に向けた取り組みの実行状況を検証するとしている。
共創拠点の考え方の重点事項として、「成長分野などの社会課題に対応した人材育成・研究を支える環境」や「グローバル化に対応した国際競争力のある環境整備」など4項目を推奨した。
国立大学病院長会議と国立高等専門学校機構からヒアリングを行い、既存建物の改修による活用の必要性が示され、異学年や異分野の学⽣が交流し、活動できる空間が求められた。
検討会では今年9月に設置されたワーキンググループの意見を踏まえて、来年3月に取りまとめが行われる予定だ。