石破茂首相
石破茂首相は4日、衆議院本会議で所信表明演説を行った。「政治資金問題などにより失った信頼を取り持ち、そして全ての人に安心と安全をもたらす社会を実現する」と宣言し、減災のための「防災庁」の設置や子育て支援などについて決意を示している。
冒頭、石破首相は政治資金問題に触れて陳謝。「政治資金問題で失われた政治への信頼を取り戻すとともに、納得と共感をいただきながら安全安心で豊かな日本を再構築する」と述べ、「問題を指摘された議員一人ひとりと改めて向き合い、反省を求める」と話した。
防災について、能登半島地震で多くの命が奪われたことを紹介し、事前防災のための防災庁を新設して専任の大臣を置くとした。「発災後速やかにトイレ、キッチン、ベット、風呂を配備しうる平時からの官民連携体制を構築する」と訴えている。
子育て支援に関して、子育て世帯の意見に耳を傾け、若者が増える支援に全力を挙げるとし、社会の意識改革を含め、短時間勤務の活用や生活、睡眠時間を確保すると主張した。少子化の原因を分析し、適切な対策を実施すると明言している。
さらに、教職員の処遇見直しを通じた公教育、公教育の再生に全力を挙げると強調。「標準で持続性のある稼げる日本の再構築のためには、教育やリスキリングなどの人的資源への最大限の投資が不可欠だ」と表明した。