特設サイト
こども家庭庁は10月を「里親月間」としている。里親制度や体験談などを紹介する特設ページ(https://globe.asahi.com/globe/extra/satooyanowa/)を設けている。同庁によると現在、親と離れて暮らす子どもは約4万2000人。来月5日には、里親制度シンポジウムが朝日新聞東京本社(東京都中央区)で開かれる。
里親制度は乳児院や児童養護施設で生活する子どもを自身の家庭に迎え入れ育てる制度。自立するまで育てる「養育里親」や専門的な援助を必要とする「専門里親」、養子縁組を結ぶ「養子縁組里親」、両親が亡くなった場合に親族が育てる「親族里親」という4種類があるが、自治体によっては加えて季節里親、週末里親を設置している。
里親になるためには年齢、収入、健康状態、家の広さといった要件がある。児童虐待をした人や児童の福祉にとって不適当な行為をした人、金錮以上の刑に処されている人などはなれない。
サイトでは里親家庭で育った子どもや里親の声を読むことができ、里親体験談には「多くの子どもを育てるなかで、相性が悪いケースもあった。その子に対して何ができるかを考え、実行することに努めた」といった苦労ややりがいが記述されている。
同月5日にはオンラインとリアルでイベント「広げよう『里親』の輪 presents 里親制度シンポジウム」が開催される。3部構成。明治学院大の三輪清子准教授や子どもをあずかる活動に取り組んだ佐藤亜矢子さん、里親家庭の実子として育った元藤透さんらが講演する。
ウェブサイト(https://que.digital.asahi.com/question/11014951)から申し込める。時間は午後1時30~3時30分まで。参加費は無料。締め切りは4日。