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ブラックバスやブルーギルの防除指針改定の初会合 新たな防除法明記など加筆案

環境省のオオクチバス等に係る防除の指針改定に係る検討会

環境省は12日、ブラックバスやブルーギルなど特定外来生物の分布拡大を防ぐための有識者会議の初会合を実施した。会合では、コクチバスの分布拡大が指摘され、新たな方法を防除計画の指針に書き込む考え方が示されている。

検討会は大学教授や漁業協同組合連合会、博物館の研究員など9人で構成。京都大学の渡辺勝敏教授が座長に選任されている。自治体などが効率的にオオクチバスなどの防除するための計画の指針について議論が交わされた。

コクチバスの分布拡大やモニタリングをしていない自治体の存在などが課題とされた。そのため、コクチバスの記述増強や環境DNAなど新たな防除・モニタリング法を盛り込むことが、見直しの方向性として挙げられている。

委員らからは「防除の指針の主語をより明確にすべきだ」「コクチバスの書きぶり強化のみで分布域の拡大が止まるのか」といった意見が寄せられた。

今後、自治体や専門家のヒアリングを行った後、来年3月に指針を改訂する予定。