文部科学省
文部科学省は29日、2025年度予算の概算要求を公表した。来年度の要求額を前年度比11.5%増の5兆9530億円とした。文教関係の予算が4兆3883億円、科学技術予算で1兆1820億円を要求している。
学校の指導・運営体制の充実と教師の処遇改善で1兆5807億円を要望した。これには教員の残業代の代わりに支払われている「教職調整額」の水準を基本給の4%から13%へ引き上げ、校長や教頭など管理職の本給の改善、学級担任への月額3000円の加算などが含まれている。
また、国立大学改革の推進のために1兆1205億円を提示。DXの整備や研究力強化の取り組みを推進する。科学技術予算では科学研究費助成事業(科研費)を前年比約100億円増やして2492億円、宇宙分野の研究開発を2014億円、原子力科学技術の取り組みの推進のために1847億円を求めている。