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不登校経験持つ現役運転士が企画・運営 小田急が不登校を学びの可能性に変える場『AOiスクール』を9月4日プレ開校

小田急電鉄㈱は、今秋に小田急江ノ島線善行駅西口の商業施設「小田急マルシェ善行1」にて、小学4年生から中学3年生までを対象としたオルタナティブスクール『AOi(アオイ)スクール』をプレ開校することとしていたが、プレ開校日を9月5日㈫に決定し、来年9月以降の本開校に向けた試みをスタートする。

『AOiスクール』は、小中学生の不登校という近年増加傾向の社会課題に対し、不登校の時間で将来の自立を支援していく学びの場。不登校経験を持つ二人の現役運転士が、好きな鉄道に夢中になれたことで人生を切り開いた経験や、好きなことを探求する意義などを伝える。

週2日午前・午後に実施するスクールでは特段のカリキュラムを設けず、スタッフやクラスメート、書籍との触れ合いなどを通じて、子供たちの興味関心や自由な学びを引き出す。

開校当初は、鉄道関連の書籍を多数そろえ〝鉄道が動く仕組み〟や〝鉄道各社の創業の歴史〟〝時代ごとの車両の発展〟をはじめ、駅や車内アナウンスに使用する〝外国人観光客のご案内に必要な英語〟など、本の世界から学んでもらえる環境を整えている。

今後は、小田急グループの事業を起点にまちづくりや新規事業創造等の幅広いテーマで、子供たちの興味関心を育む予定。

『AOi スクール』は、現役運転士2名が社内事業アイデア公募制度への応募をきっかけに始動した取り組みだが、子供たちが安心して過ごせる場に向けて、岡山県の「無花果もえぎ フリー スクール」を運営する無花果㈱と業務提携して運営する。

また、この取り組みの想いに共鳴した現役の駅係員や、不登校児の子育てを経験した社員4名がそれぞれの経験を生かして、スタッフとして運営に参加。子どもたちの好奇心や学びに応える幅を広げるとともに、両親にも寄り添いより安心してもらえる体制となった。

『AOi スクール』には、全国からご期待や問い合わせの声を数多く寄せられており、来年3月までにオンライン形式のスクールを開校し、全国の子どもたちの参加や学校と両立できる場所の実現を目指す。