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文科省、日本の研究力向上を議論 国際卓越大と地域中核大学が共同する必要性

文部科学省・大学研究力強化委員会

文部科学省の大学研究力強化委員会は23日、国の研究力を強化のための国際卓越大学や地域の中核大学の振興に関する議論を行った。国は「地域中核・特色ある研究大学促進事業」を実施しており、現在12件が対象の中核大学に採択されている。最大25件程度となる予定だ。選ばれた大学には補助金の給付や伴走チームによる支援を受けられる。

文科省は日本全体の大学の研究力向上のために、世界の研究を引っ張る国際卓越大学と地域の中核大学がそれぞれ発展していく必要があるとした。中核大学は強みを持つ学術領域の卓越性や地域のイノベーション機能、地方課題を解決に導く能力のある大学を指す。

委員らは大学の研究力を強化するために「地方の大学にとっては、人口減少で今後の経営力強化はかなり難しくなっている」と指摘。「国際卓越と地域がクラスターをつくって、研究成果を共有できる仕組みが必要である」とした。

文科省は「ネットワークからもたらされると何が起こるのか、世界的動きの中でどのようなことが生まれるのか解きほぐして示していかないと大学関係者以外の理解が深まらない。分かりやすく示すことをご一考いただきたい」と実現のための方策を説明した。