文教速報デジタル版

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文科省、学習指導要領調査の速報値を公表 文学的文章で答えを持つ国語問題は得意 図にまとめる社会問題は苦手

文部科学省

文部科学省は10日、小学校指導要領の時期改定のために生徒に実施したテストの速報版を公表している。国語では自分の考えを持つ問題を得意とする人が多かった。社会は資料から問いを見いだす設問を正解する人が多かった。

テストは2月6日~3月3日の間に、公立小学校の3~6年生の児童12万378人が受けた。

調査によると、国語について「文学的な文章を読む際の自分の考えをもつこと」ような問題では80.5%が通過した。一方で、「説明的な文章を読む際に自分の考えをもつ」問いでは正解したのは40.4%であった。

社会では「資料から問いを見いだす」設問では約8割が正しく答えたが、「読み取ったことを図や文にまとめる」質問の正解率はおよそ3割であった。理科では「差異点や共通点が明らかな状況で、問題を見いだしその問題を選択する」問題などを間違えない人が多かった。

算数は、「割合」を求める問題を正解する児童が多かったが、それを使って量の大小を判断した理由を説明する問題は苦手な児童が多かった。「統計」に関して、最頻値の意味を理解してそれを求める問題は得意な人が多いが、データに着目して思考力を判断する問題は上手く答えられない人が多かった。