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文化庁、美術館の機能強化を議論 「近代史を一望できる国際的美術館をイメージ」 現行の制度改善を検討

文化庁・アート振興ワーキンググループ

文化庁のアート振興ワーキンググループは10日、第1回の会合を開いた。近代史を一望でき、グローバルな作品収集と展示ができる美術館について議論を始めている。

文化庁は機能強化をした美術館のモデルとなる館のイメージを明らかにするため、「日本のアート振興に必要不可欠な機関の具体像を明らかにすること」と「現行制度の改善」の検討を委員らに求めた。

会合では、経営計画を明確に考えられている美術館が少ないといった課題が挙げられた。「お金をもらって終わりでない寄付も増えてきている」とし、どのように寄付者に還元していくかを考える必要があるという指摘もでている。

また、「理想的美術館をどれくらいの予算規模で考えるのか」と意見がでた。金額を集めるための人や方法論はどこにあるのか、寄付ですべて集められるのかを検討しないといけないというコメントもあった。