環境庁が入る中央合同庁舎5号館=東京都千代田区霞が関
環境省の鳥獣保護管理法の改正を考える検討会は8日、対応方針のとりまとめを行った。これまで禁止されていた、夜間の狩猟が一定の技能を有する人に限って可能とする方向で検討している。
クマ類やイノシシの市街地への出没が増加しており、昨年は記録がある2006年以降最多の219人の被害があった。こうした生物の出没した際の対応として、銃を使った捕獲の考え方が議論されている。
検討会によると、現在禁止されている夜間銃猟について、環境省は射程距離50mから標的の中心5㎝以内に的中させる技能があり、適切な判断力や自制心を備える者に許可する方針。委員の横山真弓・兵庫県立大学教授は「法律を踏まえた上で、現場の体制づくりをこれからしていかないといけない」と指摘した。