日本赤十字社東京都支部は、関東大震災から100年を迎えるにあたり、薄れゆく当時の教訓を改めて現代と未来へと繋ぐことを目的に、〈当時の絵画〉から〈生成AI〉により新たな形で〈人々と〝新〟証言〉として現代に伝える『関東大震災 100年前の100人の新証言』特別展示を、8月26日㈯から29日㈫に東京都新宿区大久保の日本赤十字社東京都支部、さらに8月31日㈭から9月7日㈭に東京都世田谷区北沢のミカン下北内「砂箱」でそれぞれ開催する。
同プロジェクトは、震災当時の様子を描いた一枚の油絵「関東大震災当時の宮城前本社東京支部臨時救護所の模様」と、各種文献を「データ」として生成AIに読み込ませ、『20人の人物像(肖像)』と『100人の〝新〟証言』という新たな形で生成し、薄れゆく教訓を未来へと語り継いでいくプロジェクト。
肖像の生成では、まず油絵に実際に描かれている人々の中から20人を抽出し画像を読み込ませ、肖像を生成するためのプロンプトを作成。そこからより「写真」に近づけるために条件づけを行った上で、最新AI描画テクノロジーにより、「語り部」としての人物ポートレート(肖像画)をフォトリアルに生成する。
そこからさらに、肖像が身にまとう衣服などを当時のものにできる限り近づけるため、各種文献から得られる情報から生成AIを用いて調整を行い、20人分の肖像を完成させた。
〝新〟証言の生成には、ChatGPTをベースに構築した独自のライティングシステムを採用。関東大震災に関する史実書や証言文などの各種文献から60万文字以上の情報を読み込ませた上で、油絵に描かれた100人分の人物像をヒントに100人の新証言を構築した。
データは体験談を中心に読み込ませることで、当時を生きた人のリアルなストーリー(物語)として訴求する内容となっている。