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未来館、「量子コンピュータ」と「宇宙と素粒子」がテーマの常設展示を来年4月公開

日本科学未来館

日本科学未来館は来年4月に「量子コンピュータ」と「宇宙と素粒子」の常設展示を新たに公開すると発表した。「知と技の最前線」をテーマとして、未知の探求のための技術開発に挑戦する営みを紹介する展示になるとしている。

量子コンピュータはブラックホールや光合成のメカニズムなどこれまで謎であった自然現象を解明し、膨大な時間が必要な計算をすることができる技術だ。展示では量子コンピュータの仕組みや体験展示を楽しみながら直感的に理解することができるとしている。

宇宙と素粒子では私たちの体を1秒間に数百兆個が通り抜けている粒子「ニュートリノ」や2015年に初めて検出された「重力波」などを紹介する。宇宙を探るために生み出された先端技術を模擬体験することができるという。

未来館の浅川智恵子館長は「人類は未知の世界を探究して得た新たな知から、未来につながる技術を生み出し続けている。こうした研究者たちの努力の一端を感じていただける展示になっている」と紹介。「探究学習の入り口としても活用していただけるよう工夫している」と評価している。