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「関東大震災から100年」防災専門図書館で企画展

防災・災害関連資料を専門に扱っている(公社)全国市有物件災害共済会の「防災専門図書館」(東京都千代田区)では、『関東大震災から100年 ~備えよう!首都直下地震』を8月21日㈪から9月30日㈪まで日本都市センター会館(東京都千代田区平河町2‐4‐1)8階にある同図書館で開催する。

今から100年前の1923年9月1日、関東大震災が神奈川県西部を震源地として発生。最大震度7相当と推測された揺れにより、死者・行方不明者約10万5000人というわが国の自然災害で最多の犠牲者数となった。

特に犠牲者等の9割が火災によるものとされており、このことは、地震火災の恐ろしさを如実に語るものといえる。企画展では、関東大震災の被害の実態を展示するとともに、教訓を生かし、必ず発生する首都直下地震から身を守るための備えを考える機会を提供する。

■展示の見所

◎吉田初三郎「関東震災全地域鳥瞰図絵」(0.8㍍×3.1㍍に引き伸ばして展示)

◎陸地測量部「震災地応急測図原図」

◎震災予防調査会「東京市火災動態地図」

◎首都直下地震の被害想定を知る

◎感震ブレーカーのデモ機体験コーナー

◎耐震、防災グッズ、災害食の各コーナー

防災専門図書館は、防災・災害関連資料に特化した専門図書館。昭和31年に開館、今年で67周年を迎えた。蔵書は17万冊。地震・洪水などの自然災害だけでなく、火災・公害・事故・戦災など人為災害も扱っている。

図書館は一般に公開しており、無料で利用できる。HP(https://city-net.or.jp/products/library/)には、江戸時代のかわら版、関東大震災の資料などのデジタルアーカイブも充実。図書館オリジナル「防災いろはかるた」がある。