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夏休み明けに合わせて「#学校ムリでもここあるよキャンペーン」 特設サイトで「居場所」情報を紹介

厚生労働大臣の指定法人・いのち支える自殺対策推進センターは、「#学校ムリでもここあるよキャンペーン2023」を、夏休み明けの時期に合わせて実施する。学校、家庭以外の居場所や相談場所の特設サイト『cocoaru.org』(https://cocoaru.org/)を8月17日㈭から9月8日㈮まで開設。フリースクールやこども食堂、冒険遊び場など各地域で参加を表明した子どもの居場所等の情報をサイト上で紹介する。合わせて子どもの相談窓口などの情報も掲載。2019年から行っているもので、今年は全国75ヵ所が登録している。また、キャンペーンに賛同する団体・個人の方向けにバナーを提供する。

■「10代の死因1位が自殺」は先進7ヵ国で日本のみ

大人の自死が減っている一方で、10代の自死は2010年以降増加し続けている。10代の死因の1位が自殺の国は、先進国7ヵ国の中で日本のみ。厚生労働大臣の指定法人・いのち支える自殺対策推進センターは過去12年間の自殺者の記録をもとにかつてない規模で分析を行ったが、そのなかで10代の自殺が多く起きる時期は夏休み明け(令和元年は休校明けと夏休み明けの二つの山)、登下校の時間帯で、自殺をする前の最も多い発信は〝学校に行きたくない〟だった。

学校という場が、ある子ども達にとって死を選ぶほどの心の負担になり、また周囲にそのことを相談できる関係がないことが浮き彫りとなった。学校に行きづらさを抱えながら通っている子が中学生の約1割程度存在していることも、最近の調査でも明らかになっている(2018「不登校傾向にある子どもの実態調査」日本財団)。

このような問題に対して、いのちを支える自殺対策推進センターは、2019年から学校や家庭以外でも、安心できる居場所や相談場所があることを特設サイト(https://cocoaru.org/)で紹介する形で、〝学校以外の場でも子ども達を受けとめるよ〟〝社会全体で子ども達を見守っているよ〟というメッセージを子どもたちや社会に伝えてきた。

5年目となる今年も子どもたちの夏休み明けの時期に合わせてキャンペーンを行う方針。またキャンペーンの開始に合わせて、保護者、学校関係者、地域の居場所運営者を対象に、オープニングイベントを開催し、地域、家庭、学校で、SOSのサインを発している子どもの気持ちに寄り添い、気づく大人を増やすことで、子どもの自死を社会全体で防ぐことを目指す。