科学技術振興機構(JST)は28日、国が定めた研究開発ビジョンに基づく研究開発「Kプログラム」の課題募集を開始した。プロジェクト型と個別研究型の二つのタイプで8月20日まで募集する予定だ。
プロジェクト型では「耐熱超合金の高性能化・省レアメタル化に向けた技術開発及び革新的な製造技術開発」というテーマで、拠点研究開発と加工技術に関わる要素技術の開発を公募している。
個別研究型は「ノウハウの効果的な伝承につながる人作業伝達等の研究デジタル基盤技術」と「多様な物質の探知・識別を可能とする迅速・高精度なマルチガスセンシングシステム技術」、「脳波等を活用した高精度ブレインテックに関する先端技術」の3テーマ。特にブレインテックでは計測技術・素材開発など3つの枠が設けられている。
Kプログラムは経済安全保障を強化する観点から重要となる研究を国が推進するプログラム。JSTと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募により実施され、民間のみならず公的用途における社会実装の視点が重視されている。