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文科省、EIC計画への参加を検討する会議体を結成 中性子星の把握にも貢献 他分野への波及も議論

文部科学省のEIC計画及びこれに関連する原子核物理学の新たな展開に関する有識者会議

文部科学省は15日、最新鋭の円形加速器「EIC」を使って陽子や原子核の内部構造を測定する計画への参画を検討する有識者会議を立ち上げた。EICを利用した研究計画への日本の参加要請を米国から受けており、その必要性を検討する。

EICは米ニューヨーク州のブルックヘブン国立研究所(BNL)に建築される予定。建設コストは約2630~4340億円と見積もられる。全周約3.8キロメートルで、2032年からの運転開始を見込んでいる。

EICでは物質の質量問題と原子核を構成する「クォーク」の結合問題、核子のスピン問題が探られる予定。これは中性子星の内部構造や量子ゆらぎの理解につながる。これらを踏まえて、会議では「原子核物理学の新たな展開」と「EIC計画への参画」について議論がなされる。

文科省の担当者は「EIC計画を活用して日本から新しいアカデミックドメインをつくれるのかどうかがポイント」と説明。「原子核物理の分野のみでなく、幅広い視点でどのような社会へのイノベーションをもたらす成果が考えられるのかという視点で検討したい」としている。