国⽴情報学研究所(NI I)の蓮尾⼀郎教授と京都⼤学の研究グループは、⾃動運転⾞の安全性保証の枠組みである国際標準で⽰された危険シナリオ群について、その意味内容の数学的定式化を⾏った。
研究では、従来英語などの⾃然⾔語で記述された危険シナリオを「シグナル時相論理(STL)」という形式⾔語で記述することで、解釈の違いが⽣じる可能性がある危険シナリオの意味内容を確定させ、また危険シナリオを⽤いた安全性評価タスクの効率化を可能にした。
この成果は⾃動運転⾞の安全性保証に貢献する成果であり、情報システムと⼈間社会との間の「契約」たる要求仕様の活⽤において、数学が果たしうる重要な役割を指し⽰すものであるという。