NTTコミュニケーションズなどグループ3社は、品川シーズンテラス(東京都港区港南)でビル内のロボット配送実験を今月15日までおよそ1カ月間行った。移動ルートを固定する方法でなく最短経路を選ぶ手法にすることで配送時間を3割削減することに成功したという。
無人宅配ロボット「デリロ」と自律走行型配送ロボット「RICE」を2台ずつ使い、複数の機器が走行する際の衝突や通信遮断による稼働停止に関する実験を実施した。
実証ではロボット最適な制御技術を用いて複数のロボットが競合を回避し、ビル内の最短経路を選ぶことで、固定的にルート設定する手法よりも時間を約30%削減できた。さらに、⾛⾏時間に加え店舗での作業時間も予測することにより、到着時間の誤差を約15%削減したという。
また、無線制御技術「Cradio」による無線通信品質の予測技術を⾛⾏制御に連携させることで、無線通信品質の劣化前にロボットの速度調整をして、安全なロボット⾛⾏への有用性も確認している。
NTTは「人とロボットが協働する街の実現をめざし、さらなる取り組みを進めていきたい」と力を込めている。