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AMED、肝がん検査キットの開発研究を「革新的がん医療実用化研究事業」に採択

東京慈恵会医科大学の山田幸司准教授らの研究テーマ「新規肝がん本態機構に基づく早期肝がんに対する高性能診断法の臨床開発」が、日本医療研究開発機構(AMED)が公募した「革新的がん医療実用化研究事業」に採択された。研究は肝がんを早期発見する体外診断用医薬品の開発を目的としている。

肝がんは再発率が極めて高い難治性がんだ。今後患者数の増加が懸念される生活習慣病を背景とする肝がんは現在の腫瘍マーカー検査では発見されにくいことも課題となっている。

これを解決するため山田教授らは、肝がん細胞から分泌される「プロテインキナーゼCデルタ(PKCδ)」を検出する診断方法を確立。高感度検査キットの開発を目的として研究している。

山田教授らは「血中PKCδ測定の臨床的意義の検証及びバイオマーカーの実用化を目指す」としている。