日本電信電話㈱(NTT)が長年研究開発や標準化活動を推進し主導してきたデータを暗号化したままで処理ができる秘密計算技術について、3月6日に秘密分散技術を利用した秘密計算を規定する『ISO/IEC 4922‐2:2024』が国際標準化機構(ISO)から発行され、その中でNTTの持つ独自技術が採用された。
今回の規格化は、秘密計算全般の用語定義が行われた『ISO/IEC 4922-1:2023』に続き、具体的な秘密計算の方式を規格化したてのISO標準で、具体的に標準に基づく秘密計算を実装することができるようになる。
規格化されたものは〝秘密分散技術を利用した秘密計算〟と呼ばれる高速性が特徴。NTTが長年取り組んできた技術群であり、今回は加算や乗算、乱数生成などの基礎部分が標準化され、そのなかで最も難易度が高く課題であった乗算方式にNTTの独自技術が採択されている。
同標準をベースに、NTTは引き続き秘密計算技術の高度化や社会実装や普及を推進し、安 全なデータ利活用の実現に貢献することとしている。