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アイヌ伝承植物「ノブキ」クッキーを販売(室工大)(第18925号)

室蘭工業大学とNPO法人「ten to ten」(北海道室蘭)が連携し、白糠アイヌに伝承されてきた植物「ノブキ」と道内産の食材を使用した『アイヌ伝承植物ノブキクッキー』を共同開発した。この商品は、 室蘭工大大会館内のカフェ「TENTO」で、3月23日から数量限定で販売している。

「ノブキ(野蕗)」は、湿気のある山間部などに自生するキク科の多年草。白糠町周辺に暮らすアイヌは、山菜や 薬草として活用していたが、現代では利用されることはなくなり、アイヌが使っていたという知見だけが受け継がれていた。

室工大と包括連携協定を結んでいる白糠町で、上井幸司准教授・博士(薬学)は、ノブキを科学的に研究し、抗酸化作用 や加工による機能性向上の可能性があることを突き止めると同時に、アイヌ伝承植物の価値や可能性に関する地域連携に取り組んできた。

ノブキという地域資源をきっかけに白糠アイヌの食文化を広めようと、2023年11月に「ノブキクッキープロジェ クト」がスタート。同大にあるカフェ「TENTO」を運営するNPO法人「ten to ten」が中心となり、商品開発を進め、今回の販売開始となった。

アイヌ伝承植物ノブキクッキーは、野草であるノブキが持つピリッとした風味を生かしつつ、道内産の小麦や乳製品などの食材を組み合わせ、5種類(5色)の味わいを楽しめるクッキーとして仕上げた。

上井准教授は、食品の機能性成分を計測するシステムを開発(特許出願中)し、認知症の予防に繋がる研究を行っている。この研究の過程でノブキには、ポリフェノール(赤ワインの約2倍)やカルシウムなどのミネラルが豊富に含まれていることが明らかになっている。