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「日本産ラピスラズリ」糸魚川市内で発見 科博研究員らが突き止める(第18919号)

国立科学博物館の松原聰名誉研究員らは、新潟県糸魚川市内の姫川支流で発見された青い石がラピスラズリであることを突き止めた。青色から藍色の宝石として知られるラピスラズリだが、国内での産出確認は初めて。これまで別の鉱物と誤認されたり、他から持ち込まれた転石とみなされたりして、見逃されていた可能性があり、今後、さらなる発見が期待される。

ラピスラズリは青色から藍色の宝石として7000年以上の歴史を持つ有名な石、その産地は世 界的に極めて限定されている。特に、古代から宝石品質のラピスラズリ原石を供給していた産地は、唯一、アフガニスタンの東北部のみであり、古代オリエント、中国、ギリシャ、ローマなどの遺跡、さらには日本の正倉院宝物にも見られるラピスラズリは全て、アフガニスタン産と考えられている。日本国内での産出はこれまで知られていない。

今回、新潟県糸魚川市内で拾われたラピスラズリは、2名が長年趣味として収集してきた地元の岩石(主に翡翠)の中に含まれていた。両氏死去後、それぞれが収集された岩石は、翡翠などを扱う小滝物産(代表:伊藤加奈子氏)がまとめて引き取ったが、その中に青い石があったため、科博で化学組成分析とX線解析を行ったところ、ラピスラズリであることが判明した。