日本女子大学(篠原聡子学長、JWU)は、多様化する学生・卒業生のニーズや企業の求める人材像に応えるキャリア教育・キャリア支援体制を構築すべく「JWUキャリアライフセンター」を来年春に開設する。
政府や産業界による「女性活躍推進」の取り組みが活発化する一方で、女性雇用、特に女性リーダーの育成やキャリア形成では、企業と大学の具体的な連携が十分に進んでいない。
その結果、個々の対応にとどまることで、女性のキャリア中断や雇用機会の喪失といった構造的な課題が生じるケースも少なくなかった。
同センターの開設により、学生が在学中から卒業後に至るまで継続的に大学に戻り、支援を受けられる新たな仕組みを構築。創立者・成瀬仁蔵の生涯教育の理念のもと、人生100年時代に女性が 生涯を通して社会で活躍するためのキャリア形成を、企業や諸官庁(文部科学省など)、教育機 関とも連携しながら包括的に教育・支援する。
主な教育・支援の対象者は、当面は日本女子大在学生、卒業生、リカレント教育課程生及びリカレント教育課程修了生だが、将来的には女性リーダーや女性管理職の養成を必要とする企業や諸官庁などからの社会人も広く受け入れる予定。
□来年度は「経済学部」(仮称)など開設
日本女大は、2021年の創立120周年を機に継続的な大学改革を行っている。2021年には、目白と西生田に分かれていたキャンパスを統合し、全学部15学科(当時)・大学院およそ6500人の学生がグランドオープンした目白の森のキャンパスで学び始めた。
さらに、2023年度からは学部学科再編に着手し、同年度に「国際文化学部」、昨年度に「建築デザイン学部」「建築デザイン研究科」、今年度には「食科学部」と、3年連続で新学部・研究科を開設。
来年度には「経済学部(仮称)」と「食科学研究科(仮称)」の開設を構想し、2028年度にも「ファッションデザイン学部(仮称)」と「人間科学部(仮称)」の開設を構想している。