一般財団法人運輸総合研究所は11月12日、ベトナム社会主義共和国のベトナム文化芸術スポーツ観光研究所(VICAST、Vietnam Institute of Culture, Arts, Sports and Tourism)と5年間の観光分野の研究活動の連携・協力に関する覚書を締結した。

　日本とベトナムはともに、観光客を魅了する自然や文化を豊富に有しており、これらを最大限活用して持続可能な観光の実現に向けて取り組むことは、両国に共通する重要な課題となっている。このため運輸総合研究所は、2023年10月にベトナム観光開発調査研究所(ITDR、Institute for Tourism Development Research)との間で、持続可能性に配慮した質の高い観光の実現に向け、研究協力を進展・強化するための覚書を締結した。

　2025年4月にVICASTがITDRを統合して観光分野を研究領域に加えたことにより、VICASTで文化や芸術の振興と融合した観光分野の発展に向けた取組みが行われ、運輸総合研究所の研究活動との連携・協力の拡大も期待されることから、この度の覚書の締結に至った。

　観光分野の発展にとって、観光資源の重要な要素となる文化や芸術等の維持・発展は欠かせないものであり、今回のMOU締結により、観光振興と緊密に連携しながら、日本とベトナムが世界に誇る文化を維持・継承・発展させ、ともに世界への発信力を強化することを目指して取り組んでいく。