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スポーツとまちづくりによる地域活性化の新たな挑戦 UR都市機構がJリーグと包括連携協定を締結(第18875号)

 独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)と公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は9月10日、地域の持続的な発展と住民の豊かなくらしの実現を目指し、地域活性化に関する包括連携協定を締結した。

 この協定は、UR都市機構とJリーグが互いの資源を最大限に活用し、地域社会における課題解決と価値創出に向けて連携・協力を進めることを目的とするものであり、スポーツを通じて地域の魅力を高め、住民同士のつながりや地域への愛着やほこりを育む仕組みを共に具現化する、新しい共創モデルの第一歩となる。

 UR都市機構は、戦後の住宅不足解消から始まり、1955年から時代ごとの社会課題に対応し、安全・安心・快適なまちづくり・くらしづくりを通じて、「人が輝く“まち”」の実現に貢献してきた。

また、「ゆるやかに、くらしつながる。」を UR 団地の事業メッセージに掲げ、地域の人々が自然につながり、地域全体でより良い暮らしを実現する取り組みをすすめている。

Jリーグは「日本サッカーの水準向上」、「豊かなスポーツ文化の振興」、「国際社会における交流や親善への貢献」という3つの理念を掲げ、1993年に開幕。日本サッカーのプロリーグの頂点であると同時に、全国60の地域密着型クラブのホームタウン活動を通じて、誰もが気軽にスポーツに関わり、楽しむことができる環境づくり、スポーツを通じて豊かな社会をつくる活動を行ってきた。

 UR都市機構とJリーグはそれぞれ、地域の人々にとって豊かで魅力的なまちや社会を実現するために活動している。その親和性の高さから、互いの強みを活かし、共に地域の未来を築くための共創パートナーシップとして、包括連携協定の締結に至った。

UR都市機構とJリーグは、以下の事項について連携・協力することを確認した。

1.コミュニティ形成やインクルーシブな社会の実現に関する事項
(例:UR団地や都市再生エリア等において、地域住民や多世代、多国籍等の交流を促進する地域イベントの開催等)

2.スポーツ振興や健康促進に関する事項
(例:UR団地や都市再生エリア等において、子ども向けサッカースクール、高齢者向けウォーキング等のイベントの開催等)

3.スポーツを活用したまちづくりの推進に関する事項
(例:スタジアムや練習場を核とした地域拠点の整備検討、周辺エリアでのエリアマネジメントの推進等)

4.被災地域における復興支援に関する事項
(例:Jクラブと連携した復興イベントの実施等)

5.日本企業の海外展開支援に関する事項
(例:URと連携したJクラブやJクラブスポンサー等の海外展開支援等)

6.その他、地域社会における課題解決と価値創出に関する連携事項

Jリーグの野々村チェアマン(左)とUR都市機構の石田理事長(右)
※UR都市機構リリースより引用