一般社団法人マンション管理業協会は9月2日、同協会が運営する「マンション管理適正評価制度」の管理状態評価結果(★の6段階表示)を、株式会社リクルートが運営する「SUUMO」物件ライブラリー(https://suumo.jp/library/)に掲載を開始した。
「マンション管理適正評価制度」は、マンション管理業協会が2022年4月に運用を開始した全国共通のマンション管理に係る評価基準。マンションの管理組合が委託するマンション管理業協会指定の講習を修了した管理業務主任者またはマンション管理士が、マンションの管理状態や管理組合運営などを評価し、★6段階で表示する。
マンションへの管理状態への注目が集まる中、マンション管理業協会では、2025年度内には、2025年度内にはマンション管理適正評価サイトへ1万5千件の登録を目指している。掲載情報の増加によりマンション購入時の判断材料が増えることで、不動産流通市場の透明性向上やマンション流通市場の拡大につながることが期待される。
この制度は、大学の学術研究の題材としても取り上げられ、横浜市立大学の公開シンポジウム(2024年3月21日開催)では、同制度の登録情報を活用した分析が披露され、「管理水準の高いマンションは価格に反映される傾向がある」との調査結果が報告された。特に総合評価★5の物件では、約11%の価格プレミアムが確認されている(一定の前提条件下での比較分析による)。
