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7月8日から取扱いが変わります 機内でのモバイルバッテリーの発煙・発火等の事例を受け(第18857号)

国土交通省は、国内外において、機内でのモバイルバッテリーの発煙・発火等の事例が発生していることを受け、これらを早期に発見し対応を図ることにより客室安全の一層の苦情を図るため、7月8日から、モバイルバッテリーを機内に持ち込む際は収納棚に入れずに、常に状態が確認できる場所に置いていただく取扱いに変更する。

スマートフォン、タブレット端末やゲーム端末等の携帯用電子機器の普及拡大により、モバイルバッテリーを持ち運ぶ方が増えているが、モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は、外部からの衝撃等による内部短絡や過充電等により発熱、発火等のおそれがある。

現在、国交省では、国際民間航空機関が定める国際基準に基づき、機内預け入れ荷物にモバイルバッテリーを含めることを禁止しているほか、機内持込みについても持込み可能なモバイルバッテリーの個数・容量を制限している。

我が国のエアラインにおいても、機内でモバイルバッテリーが発煙・発火等する事例は発生しているが、いずれも早期の発見により的確な対応が図られている。一方、今年1月に韓国・金海空港で発生したエアプサン航空機炎上事故では、これまでの韓国事故調査当局による調査により、モバイルバッテリーからの発火が原因である可能性が指摘されている。

こうした中、国交省では、機内におけるモバイルバッテリーの発煙・発火等への対応を強化し、客室安全の一層の向上を図るため、航空関係団体(定期航空協会)と連携し、本邦定期航空運送事業者の統一的な取組として、今年7月8日から、以下の2つを協力要請事項として新たに講ずることとした(外国航空会社に登場する場合には、各航空会社の指示に従う)。

①モバイルバッテリーを座席上の収納棚に収納しないこと。

②機内でのモバイルバッテリーから携帯用電子機器への充電又は機内電源からモバイルバッテリーへの充電については、常に状態が確認できる場所で行うこと。