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道路関係のデータを集約、幅広く利用可能に 国交省が「道路データプラットフォーム」を公開(第18842号)

国土交通省は5月12日、データ利活用等により道路調査・維持管理等の高度化・効率化を図る道路システムのDXの取組である「xROAD」の一環として、道路に関する基礎的なデータを一元的に集約し、幅広く提供する「道路データプラットフォーム」を公開した。

道路データプラットフォームは、データの概要や閲覧できるリンク、連携するAPI仕様書等を確認できる、道路関係の情報を知る入口となるカタログサイト「ポータルサイト」(URL:https://www.xroad.mlit.go.jp/)と各データを一元的に表示し、また地図上で重ね合わせられるWEBマップ「道路データビューア」(URL:https://view.xroad.mlit.go.jp/)で構成。

道路データビューアでは、交通量データ(全国約2,600箇所で観測される交通量を最速30分前からリアルタイム公開)やETC2.0の平均旅行速度データ(全国の道路約20万キロ(幅員5.5m以上の道路(都道府県道及び指定市の一般市道も含む)の平均旅行速度が毎月更新され最長1年分公開)等を公開している。

道路データプラットフォームを用いることで、道路データビューアにおいて平日や休日のお出かけの際に、どこで渋滞が発生しやすいかを見ることができる。また、交通量と道路構造物の点検結果を重ね合わせ、優先的に修繕する箇所の検討を行いやすくなる。

さらに、交通量APIを利用することで、①人気観光地へのアクセスルートにおいて、直近の交通状況を基にした数時間先の渋滞予測、②スマートシティ関連のダッシュボードと連携した、都市全体のリアルタイムの交通状況の可視化‐により、民間での利活用やオープンイノベーションを促進する。

全国の直轄国道の交通量データを取得可能なAPIを公開

国交省では、全国の直轄国道で機械観測されている方向別交通量が取得可能な交通量データのAPIを5月12日から公開している。

公開しているデータは、常設型のトラフィックカウンター及びCCTV映像を活用したAI型のトラフィックカウンターにより全国約2,600箇所で機械観測された直轄国道の方向別交通量データのうち、一定の精度が確保されている交通量データ。

提供する交通量データは5分間値及び1時間値で、5分間値の場合、観測から概ね20分後以降順次取得可能となる。

 ・5分値:現在時刻の約20分前から過去1ヵ月分が対象
 ・1時間値:現在時刻の約20分前から過去3ヵ月分が対象

方向別交通量データはWEB上でAPIにより、交通量データと観測地点の位置情報データを組み合わせて提供する。

このAPIは無料で利用できるが、利用の際には規約への同意があらかじめ必要となる。また、APIの提供は日本道路交通情報センター(JARTIC)WEBサイトを通じて行う。