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日本化学会、森川レゾナック取締役を次期「会長」に内定(第18841号)

国内最大の自然科学系学術組織である公益社団法人日本化学会(丸岡啓二会長)は2026・2027年度の会長最終候補者として、森川宏平氏(㈱レゾナック・ホールディングス取締役・取締役会議長)を内定した。

会長投票は海外在住の外国人会員を含む個人正会員、教育会員、名誉会員及び入会後2年以上を経過した学生会員にウェブによる投票を依頼し、3月17日から4月16日の期間で実施した。また、翌4月17日に、会務部門担当理事、常務理事立会いのもとに開票を行った結果、森川氏が信任され、5月9日開催の理事会で承認された。

定款では代表理事である会長は理事会の決議によって理事の中から選任されることになっている。森川氏は、来年5月の定時社員総会で理事として選任され、その後の理事会で会長に選任されるまでは、〝会長最終候補者〟という扱いになる。

会長最終候補者が来年5月の理事会で会長に選任された場合、任期は2026年5月定時社員総会開催日から2028年5月定時社員総会開催日になる。

■米化学会に次ぐ世界2番目の規模

化学に関連する仕事をしている研究者・企業人・学生を主な構成員とする日本化学会は、創立140年を超える国内最大の自然科学系学術組織。アメリカ化学会に次いで世界第2位の規模を誇る。

1878年(明治11年)4月に東京大学理学部化学科の学生25名によって結成されたのが始まり。設立はイギリス化学会(1841年、現・王立化学会)、フランス化学会、ドイツ化学会、ロシア化学会、アメリカ化学会に続く世界で6番目の歴史を誇る。当時の名称は「化学会」だったが、設立翌年の1879年(明治12年)に東京化学会、1921年(大正10年)に現在の日本化学会に改名。さらに日本工業会と合併し、昭和23年(1948年)1月に新たなスタートを切り、現在に至っている。わが国化学振興に向けてさまざまな活動を展開しており、現在、2万7000名を上回る研究者らが加盟している。