東北大学と島津製作所は18日、仙台市青葉区に早期診断技術や治療効果予測などを研究する新たなラボを開設したと発表した。今後はこれにより、効率的かつ多角的な研究が可能になるという。

東北大学と島津製作所はこれまで、生体がエネルギー代謝を行ううえで関連する「超硫黄分子」に着目した研究を続けてきた。
新たなラボでは研究スペースを従来の研究室の4倍に拡張し、LC-MS、ガスクロマトグラフ質量分析計などの複数の分析計測機器を設置。
これにより研究環境が向上し、超硫黄分子の特性の解明やイメージング質量顕微鏡による超硫黄分子の臓器内分布の観察などにも取り組み、より効率的かつ多角的な研究が可能になるとした。
両者は超硫黄分子の解析技術の発展を通じて、早期診断技術や治療効果の予測、さらには医薬品・機能性食品開発への展開を目指す考えだ。