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水路の摩耗調査手法に関する標準作業手順書を公表 型取りゲージと摩耗深さ・表面粗さ測定アプリを活用(第18830号)

 農研機構は3月26日、「型取りゲージと摩耗深さ・表面粗さ測定アプリを用いた水路の摩耗調査手法標準作業手順書」をウェブサイトで公表した。

 農業用コンクリート開水路等の農業水利施設では、水や土砂が流れてくることによって表面が削られる摩耗劣化が生じる。摩耗が進行すると、施設の耐久性や水の流れやすさが低下し、農業用水の安定供給に支障が出るおそれがある。こうした不具合を早期に発見し、適時適切な対策を検討するためには、施設の摩耗状態をモニタリングすることが重要となる。

 農研機構では、摩耗状態の調査手法として「型取りゲージを用いた摩耗測定手法」を提案している。この手法は、横一列に並んだ針を対象に押しあてて、ずれた針の形をもとに対象の形状を写し取る方法。農林水産省の「農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】」にも掲載されている。使用する器具が安価で現地作業も容易といった利点があるが、その後の解析作業に多くの労力を要することが課題として指摘されていた。

 今回公表された手順書では、現地測定後の解析作業を自動化する「摩耗深さ・表面粗さ測定アプリ」の操作方法と一連の調査手順を掲載しており、調査において測定精度を上げるポイントなどのノウハウを写真や図とともに詳しく解説している。

 アプリを使用することで、調査手順のうち解析部分にかかる時間を、良好な通信環境下であれば30分超から数秒に短縮することができる。さらに、手順書を活用することによって、水路の摩耗調査を効率的かつミスなく実行でき、調査結果の質の向上が期待できる。

 ◇摩耗深さ・表面粗さ測定アプリ

 型取りゲージを用いた摩耗調査手法では、「摩耗深さ」、「表面粗さ」という指標の測定と解析が必要となる。「摩耗深さ・表面粗さ測定アプリ」は、この解析部分を自動で行う機能を有したWebアプリケーション。解析プログラムとして、農研機構の職務作成プログラムを搭載している。