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みどりの学術賞 京大の井鷺氏と東大の東山氏が選出 文科省

文部科学省

文部科学省はこのほど、植物や森林、自然保護などで顕著な功績のある人物を表彰する「みどりの学術賞」に京都大学大学院の井鷺裕司(いさぎ・ゆうじ)教授と、東京大学大学院の東山哲也(ひがしやま・てつや)教授を選んだ。

井鷺氏は、希少植物の遺伝的解析を用いた保全生態学に関する功績が評価された。樹木の遺伝子流動などの研究で遺伝子マーカーである「マイクロサテライトマーカー」を導入。適切な保全により集団が回復する種を示した。ほかにも、希少種の独自性や保全価値評価、技術開発に尽力してきた。

東山氏は、めしべに受粉した花粉から伸びる花粉管の分析に大きく貢献。花粉管がめしべの中にもぐり、種子となる胚珠まで到達する仕組みは不明であったが、誘引物質「ルアー」により引き寄せられていることを解明した。発見のきっかけとなった動画は、教科書などに採用され、若い世代の育成にも寄与している。

学術賞選考委員会の加藤美砂子委員長は「受賞者の二人は、いずれも学術的な観点から極めて優れた業績を修めただけでなく、人類とみどりとの関わりについて深く追求し、活かして暮らしていく未来を示した」と評価。「新たな知をもたらし、社会を動かす源泉にな ることを期待する」とコメントしている。