イルカケシカタビロアメンボのオス(左)とメス(右)、撮影・提供:久末遊
石川県ふれあい昆虫館の渡部晃平学芸員と会社員の松島良介さん、自然環境研究センターの久末遊研究員のチームは、新種のアメンボ「イルカケシカタビロアメンボ」を発見したと発表した。渡部学芸員は小笠原諸島固有種の可能性が高いと分析している。
カタビロアメンボは、水面に生息する水生カメムシの仲間で水に落ちた昆虫を捕食する。小笠原諸島(東京都)ではこれまで4種が記録されてきたが、そのうちの1種は1978年から不明種として扱われていた。
新たなイルカケシカタビロアメンボという名前は、ギリシャ神話でイルカに乗って海を渡った女神「アムピトリーテー」に由来する。大きさは3ミリ程度。アリやトビムシ、キジラミなどを食べる。体を覆う長く直立した剛毛などの特徴から、既知種とは区別されると結論付けられた。
渡部学芸員は「今回は3名のチームプレイにより、その正体を解明する事ができて大変嬉しく思っている」と説明し、「発見により、世界自然遺産の小笠原諸島が有する固有な自然が改めて注目されるとよい」と述べている。