京都大学はこのほど、野田進高等研究院特別教授が2026年ランク賞を受賞したと発表した。野田氏が生み出した光を極限的に制御可能な「フォトニック結晶レーザー」(PCSEL)の創出に重点を置いて与えられた。
ランク賞はイギリスの実業家が1972年に創設した賞。オプトエレクトロニクスと栄養学の2部門で人類に利益をもたらしたまたは、その可能性がある研究成果をもたらした学者を対象に選出している。
野田特別教授は半導体を加工して作製できる「フォトニック結晶」を専門としている。全方向への光の伝搬を禁止できる「3次元フォトニック結晶」を世界で初めて実現した。また、2次元決勝で新たな光制御の概念を生み出している。
野田特別教授は「研究は、光の本質を探る基礎研究から出発し、試⾏錯誤を重ねながら、新たな光源技術としての可能性を切り拓いてきたもの」と紹介。「支ええてくれた共同研究者、学⽣、研究環境の構築に尽⼒頂いた関係機関や⽀援者に感謝申し上げる」とコメントしている。