調査会社のクラリベイト・アナリティクス・ジャパンは25日、2025年のクラリベイト引用栄誉賞を発表した。日本からは生理学・医学分野で、元国立循環器病研究センター(大阪府)の寒川賢治氏と久留米大学(福岡県)の児島将康氏が受賞した。
クラリベイト社は学術や知的財産、ライフサイエンスなどで充実したデータを集めるサービスプロバイダー。引用栄誉賞は各分野で最も多く引用された論文の研究者に贈られる。これまで、受賞した研究者は、その後にノーベル賞を受賞しており、同賞級の実績がある者が選ばれるとされる。
寒川氏と児島氏は「食欲、エネルギー、代謝を調節するホルモンであるグレリンの発見」で選ばれた。グレリンは1999年に発見され、空腹感を引き起こし、成長ホルモン分泌を促す食欲ホルモンだ。