東京科学大学
自動車部品などを扱う「カヤバ」と東京科学大学は、今年9月に「カヤバ データ駆動型機械要素設計革新協働研究拠点」をすずかけ台キャンパスに設置した。両者はデータ科学を基盤とした設計技術の革新を目指す。拠点は2028年8月まで設けられる予定。
車両や乗員に与える衝撃を緩和する「自動車用緩衝器」は、多くの場面で車体の安定性を制御することで利用者に安全で快適な移動体験を提供している。構成部品の主要素であるゴム材料の開発技術や車両レベルの感覚評価技術において、データサイエンスに基づく進歩が不可欠だという。
両者は「データ科学との融合による機械要素の設計・評価技術に関する研究」を行う。拠点長は東京科学大学の小池康晴教授が務め、同大の宍戸厚教授と同社の伊藤隆基盤技術研究所所長が副拠点長に就任する。
2者は「豊かで多様化する将来の社会で求められる安全性や快適性を模索し続けることで、より良い品質、性能はもとより、その先にあるユーザの感性、嗜好にまで寄り添った価値の提供に挑む」とコメントしている。