東京科学大学
東京科学大学とロート製薬は、サイバー空間で創出した情報で産業活性化などを図る「サイバーフィジカルシステム」(CPS)の協働研究拠点の設置に関する協定を締結した。2030年3月31日まで拠点を設ける。
CPSは現実世界の観測データを利用して仮想空間で分析することで、システムの効率化を行う仕組み。製造業では、従業員などにセンサーを取り付けてデータ収集を行ったうえで生産性の向上につなげる役割が期待されている。
東京科学大とロート製薬は共同研究により、CPSを生産拠点である「上野テクノセンター」(三重県)に実装し、工場内の最適化を進めてきた。CPSを用いることで、日中の搬送機の移動距離を50%削減し、作業者の待ち時間も30%減少させたという。
設置場所はロート製薬東京支社で、研究題目は「ロート製薬のビジネスプロセス最適化に向けた数里最適化とサイバーフィジカルシステムの関する研究」。拠点長は東京科学大の藤澤克樹教授が務める。