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立命館大学(京都府)は29日、来年4月からデザイン・アート学部とデザイン・アート学研究科を衣笠キャンパスに新設すると発表した。「社会生活にクリエイティブで変革を促す」という意味のクリエイティブ・トランスフォーメーション(CX)の概念を掲げて、CX人材を育成していく。
学部の入学定員は180人、研究科の定員は20人となっている。1年次で、デザイン・アートに特有な見方や学び方の基礎を固め、4年次には生成への参加と概念化の反復により社会価値創出のためのプロセスをまとめる。
社会課題や市場を構想する「ビジョンデザイナー」、組織に新たな文化を創る「カルチュラルデザイナー」、ビジネスとデザイン・アートを融合させる「デザインストラテジスト」といったキャリアモデルを想定している。組織戦略やテクノロジーによるビジョンの実現、デザイン課題を提起する活動を行う役割を果たすという。
修士課程はデザイン関連の社会人を目指す人向けのコース。構想立案のためのスキル習得に特化した「新領域デザインストラテジー専修」、デジタル領域のマネジメントスキルに特化した「新領域アートディレクション専修」を設置する。27年には博士課程後期課程の設立が構想されている。