東北大学
東北大学は31日、サイバーサイエンスセンターのスーパーコンピューター「AOBA」で、カムチャツカ半島にて発生した地震津波の解析を行ったと発表した。津波が日本に到達する3経路が、考えられるとしている。
東北大はカムチャツカ半島、千島海溝沿いで発生した津波の事例を踏まえて、日本への伝播経路を分析した。
それによると、カムチャツカ沖の波源から直接日本の太平洋岸まで到達する経路、千島列島と北海道太平洋岸、本州太平洋岸に発達している大陸棚に入射し、屈折・反射を繰り返して到達するエッジ波、カムチャツカ半島沖から北太平洋西側にある「天皇海山群」、「ハワイ海山群」に津波が到達し、同心円状に発生する散乱波が考えられるとした。
過去に、エッジ波は1994年の北海道東北沖地震津波で観測。地震発生から150~300分に北海道で観測された。散乱波は2006年の千島列島沖地震で確認され、第一波観測後5時間以上経過してから観察されている。
同大は大阪大学や空間情報技術の「国際航業」、NECらと、地震発生から30分以内に津波浸水被害を推計するシステムを開発。内閣府の「津波浸水被害推定システム」の位置機能として2017年から採用されている。