ハチジョウナ(キク科)で花粉を摂食中のキバネハサミムシの成虫
熊本大学の杉浦直人准教授と北九州市立自然史・歴史博物館の竹下文雄学芸員は、ハサミムシ類に花粉や蜜を食べる際の好みがあると発見した。花粉を摂るハサミムシ2種に、好みの差があると分析している。
研究チームは2005~13年の7月下旬~10月上旬に、北海道の礼文島でハサミムシを計127回記録。キバネハサミムシとコブハサミムシの2種が主に確認され、それぞれの花粉摂取のための行動を調べた。
キバネは採餌と休息の二つの目的で24種の花を利用。花粉摂取のためが多く、キク科とセリ科の頻繁に利用された。成虫はキク科、若虫はセリ科を先行する傾向がみられたという。
コブもキバネに近い行動をしており、花利用をした10科のうち7科がキバネと同じであった。花粉目的が多く相違点として、成虫だけでなく若虫もキク科を好む傾向があり、セリ科からエサを全く採っていなかった。
チームはキクとセリの二つの分類がより利用された要因を花上で花粉が露出していて、簡単に接触できるからと分析。キバネとコブには口の作りに違いがみられないことから、両種に花資源を巡る競争が生じている可能性や先天的に好みがあることを違いの要因として推察している。