官庁通信デジタル

KANCHO TSUSHIN DIGITAL

官庁通信デジタル

BUNKYO DIGITAL
世界初、ふくらはぎと筋量の関係を分析 ふくらはぎ周囲長が脚と腕の筋肉と相関 早稲田大など

早稲田大学

早稲田大学と明治安田厚生事業団の研究グループは、ふくらはぎを横に測った長さの変化と筋肉量の関係性を世界で初めて検討した。ふくらはぎ周囲長と筋量の変化には正の関係があると認められている。ふくらはぎをモニタリングすることで簡易に筋量を推定できる可能性がある。

研究は40から87歳の227人を対象に、2024年9月まで約9年にわたって実施。参加者の両脚のふくらはぎ周囲長と腕と脚の筋肉を測定して変化を分析した。

その結果、ふくらはぎの周囲が長くなるほど筋量も増加して、短くなった人は減少していたとした。年齢や肥満状況別に検討しても同じ関係が確認されている。ふくらはぎの変化は脚よりも腕の筋量増減と強く関連することが分かった。

グループは「筋量や筋力が低下したサルコペニアは、QOLを低下させるが、何歳からでもトレーニングによって予防であるため、生活に支障が出る前に改善に取り組むことが重要だ」とし「今回の研究結果は、広く一般の健康増進と健康寿命の延伸に大きく貢献する」と紹介している。