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むかわ町初 絶滅鳥「プロトプテルム」科の化石を発見 北大など

北海道大学

北海道大学と静岡大学、穂別博物館の研究チームは、小型の鳥類である「プロトプテルム」科の化石をむかわ町で発見したと発表した。北海道で見つかったプロトプテルム科の化石としては「ホッカイドルニス」に続いて2例目となる。

プロトプテルム科は約4000万年前~1500万年前に、北太平洋沿岸地域に生息して絶滅した鳥のグループだ。ペンギンと似た翼を持っており、海を泳いでいたと推測されている。水中環境への適応、潜水様式の多様化といった観点から進化学的に重要な分類群だという。

今回の化石は2021年に小型獣脚類の恐竜の骨として発表されていたが、クリーニング作業から鳥類に近い特徴が現われて詳細な調査が行われた。大きさは1メートルほどで、恐竜よりも進化が進んだ鳥類の骨であると推測されている。

むかわ町は、新属新種の恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(むかわ竜)が2003年に発掘されたことで知られている。