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文科省、大学院の教育改革実践事例集を公開

文部科学省

文部科学省は「大学院における教育改善の実践事例集」を公開している。知の生産や価値創造を先導する役割が求められる大学院の現在を伝えた。文科省は「事例集が大学院教育の今を社会に知っていただくきっかけになれば」としている。

文科省は事例集で国公私立の計20大学を対象に大学院教育の現状について、アンケート調査を紹介した。

大学院教育改革の現状を聞くと、「研究者として必要とされる実験・論文作成などの研究手法を身に付ける科目を設置している」が82.5%で最多。「学習課題を複数の科目などを通じて体系的に履修するコースワークを実施している」が54.5%、「異分野の教員や学生間で切磋琢磨できる環境を整備している」42.2%と続いた。

また、キャリアパス開拓について「インターンシップへの仲介などの支援や、インターンシップを実施している」と「学部生から博士課程学生まで共通の、キャリアパスに関する相談対応が可能な専門のメンターやコーディネータの配置を行っている」が約5割に上った。

ほかにも事例集の中では、「全学部的な大学院教育改革の推進」や「体系的な大学教育プログラムの構築」「汎用的能力の育成・分野横断教育の推進」などについて大学の実践事例を伝えている。

具体例として、東北大学は分かれリーダーを育成するための「ディシプリン横断型学位プログラムの学内普及」、東京科学大学は学生を育成する「物質・情報卓越教育課程」、筑波大学は社会人の学位取得を後押しする「早期修了プログラム」を紹介している。